ココナラで通常サービスを販売すると、売上の22%が販売手数料として差し引かれます。
購入する側にも5.5%のサービス手数料が加算されるため、出品者・購入者のどちらから見ても「意外と手数料がかかる」と感じやすい仕組みです。
一方で、サービスを出品するだけなら初期費用や月額料金は必要ありません。
販売ページの用意から決済、売上金の受け取りまでココナラ内で進められます。この記事では、販売者と購入者にかかる手数料を整理しながら、実際の手取り額や価格を決めるときの考え方まで紹介します。
ココナラの手数料は高すぎる?
ココナラの手数料が高いと言われる理由
「ココナラは手数料が高い」と感じやすい大きな理由は、通常サービスの販売手数料が22%に設定されていることです。
10,000円で受注しても10,000円がそのまま手元に入るわけではなく、2,200円が差し引かれて受取額は7,800円になります。
さらに、通常サービスでは購入者側にも5.5%のサービス手数料が発生します。
売る側だけでなく買う側にも手数料があるため、表示されている販売価格と、出品者の手取り・購入者の最終的な支払額にはそれぞれ差が生まれます。
手数料だけで高いかどうかは判断できない
売上から22%引かれると考えると負担感はありますが、手数料率だけを見て利用価値を決めるのは早いでしょう。
自分でサービス販売を始める場合、販売ページや決済方法、代金を受け取る仕組みなどを別々に用意する必要があります。
ココナラでは、販売手数料の中にシステム利用や決済に関する費用も含まれています。
「22%取られる」とだけ考えるのではなく、販売環境を自前で準備した場合の費用や管理の手間まで含めて比べると判断しやすくなります。
ココナラで販売者にかかる手数料
通常サービスの販売手数料
通常サービスでは、取引が完了した時点で販売総額の22%が手数料として差し引かれます。
対象になるのは基本料金だけではありません。有料オプションやおひねり、見積り相談を通じて追加された料金も販売総額に含まれます。
通常サービスなら、売上の約78%が手元に残ると考えると計算しやすくなります。
5,000円の販売なら3,900円、10,000円なら7,800円です。価格を決める際は「いくらで売るか」だけでなく、「最終的にいくら残るか」も見ておきましょう。
ビデオチャットサービスの販売手数料
ビデオチャットサービスには、通常サービスとは異なる27.5%の販売手数料が適用されます。
2025年4月16日に22%から27.5%へ変更されているため、以前の料率を紹介している情報を見る際には注意が必要です。
10,000円のビデオチャットサービスなら、手数料は2,750円、残る金額は7,250円になります。
同じ10,000円の売上でも通常サービスとは手取りが変わるので、ビデオチャットを使う場合は27.5%を前提に料金を組み立てましょう。
電話相談サービスの報酬
電話相談は、売上から一律22%を差し引く通常サービスとは報酬の仕組みが違います。
相談料金ごとに1分あたりの出品者報酬が決められており、実際の通話時間によって受取額が決まります。以下は課税事業者登録をしていない場合の報酬額です。
| 相談料金 | 出品者報酬 |
|---|---|
| 100円/分 | 41円/分 |
| 200円/分 | 83円/分 |
| 300円/分 | 124円/分 |
| 400円/分 | 165円/分 |
電話相談では、購入者が支払う1分あたりの料金と、出品者が受け取る1分あたりの報酬に大きな差があります。
通常サービスのように「料金×78%」では計算できません。また、課税事業者登録の有無でも報酬額が変わるため、出品前に自分に適用される金額を確認しておく必要があります。
売上金を受け取るときの振込手数料
売上金を銀行口座へ振り込む際は、申請額が3,000円未満だと160円の振込手数料がかかります。
3,000円以上で申請すれば振込手数料は無料なので、すぐに現金化する必要がなければ、ある程度売上をまとめてから申請する方法もあります。
ただし、売上金には120日の期限が設定されています。
期限を過ぎると登録済みの銀行口座へ自動振込されるため、「3,000円になるまで待とう」と放置するのではなく、残高と期限は定期的に見ておきましょう。
ココナラで購入者にかかる手数料
通常サービスの購入時にかかる手数料
通常サービスを購入するときは、表示価格に加えて5.5%のサービス手数料がかかります。
5,000円の商品・サービスを購入する場合なら手数料は275円となり、合計支払額は5,275円です。
| サービス価格 | サービス手数料 | 支払額 |
|---|---|---|
| 1,000円 | 55円 | 1,055円 |
| 5,000円 | 275円 | 5,275円 |
| 10,000円 | 550円 | 10,550円 |
※表は出品者が課税事業者登録をしていないケースの計算例です。課税事業者が販売するサービスでは、サービス価格に消費税が加算され、その金額をもとに5.5%のサービス手数料が計算されます。
そのため、サービス一覧などで見た金額と、決済時に表示される最終金額が異なることがあります。
通常サービスやビデオチャット、見積り相談などを購入するときは、購入ボタンを押す前に決済画面の合計額まで見ておくと安心です。
電話相談の購入時にかかる料金
電話相談サービスには、通常サービスで加算される5.5%の購入時サービス手数料はありません。
利用料金は基本的に「1分あたりの相談料金×通話時間」で決まり、通話が終わったあとに利用した時間分が決済されます。
ココナラアプリ経由なら別途通話料はかかりませんが、インターネット通信料は利用者側の負担です。
電話回線を使って相談する場合は1分20円が追加されます。長く話すほど支払額も増えるので、予算を決めているなら最初に相談時間の目安を伝えておくと使いやすいでしょう。
有料オプションやおひねりにかかる手数料
有料オプションやおひねりを追加した場合、その追加分にも購入者側の5.5%のサービス手数料がかかります。
最初の購入時だけに発生する費用ではなく、取引途中で追加決済をした場合も対象になる点は覚えておきましょう。
出品者側でも、オプションやおひねりで受け取った金額は販売総額に含まれます。
そのため、通常サービスなら22%、ビデオチャットなら27.5%が差し引かれます。追加料金を設定するときも、売上額ではなく手取り額まで計算しておくと分かりやすくなります。
ココナラでは手数料を引かれるといくら残る?
1,000円で販売した場合の手取り
通常サービスを1,000円で販売すると、220円が販売手数料となり、出品者に残るのは780円です。
低価格で販売するほど1件あたりの手取りも小さくなるため、提供に時間がかかるサービスでは割に合わなくなることがあります。
500円や1,000円といった価格で実績作りをするなら、作業範囲を広げすぎないことも重要です。
1件に何時間もかかってしまえば、件数が増えても利益につながりにくくなります。価格と一緒に、対応時間や修正回数なども決めておくと運営しやすくなります。
5,000円で販売した場合の手取り
5,000円の通常サービスを販売した場合、手数料は1,100円で、実際に受け取る金額は3,900円です。
「5,000円の案件」と考えて作業量を決めてしまうと、完了後に思ったほど利益が残らないと感じることがあります。
作業内容を決めるときは、販売価格ではなく3,900円に対してどこまで対応できるかを考える方が現実的です。
納品物の範囲や修正回数、納期などを先に決めておけば、受注後に作業が膨らむのも防ぎやすくなります。
10,000円で販売した場合の手取り
10,000円で通常サービスを販売すると、2,200円が差し引かれ、受取額は7,800円です。
料率は同じ22%でも、販売価格が上がれば差し引かれる金額そのものも大きくなるので、高単価の商品ほど手数料の存在を強く感じやすくなります。
| 販売価格 | 販売手数料22% | 手取り |
|---|---|---|
| 1,000円 | 220円 | 780円 |
| 5,000円 | 1,100円 | 3,900円 |
| 10,000円 | 2,200円 | 7,800円 |
先に欲しい手取り額を決めるなら、「希望する手取り÷0.78」で販売価格の目安を出せます。
たとえば手取り5,000円を残したい場合は、5,000÷0.78で約6,410円です。実際にはカテゴリごとに設定できる価格へ合わせて調整します。
ココナラの手数料が高くても利用される理由
ココナラ内から購入者を集められる
ココナラへ出品すれば、自分でネットショップや販売サイトを作らなくてもサービスを公開できます。
すでにココナラを利用している人の目に触れる可能性があるため、販売場所をゼロから作る必要がない点はメリットです。
もちろん、掲載しただけで自動的に売れるわけではありません。
同じカテゴリーにはほかの出品者もいるので、サービス名やサムネイル、説明文、価格、購入者からの評価などを見ながら改善していく必要があります。
決済や代金のやり取りを任せられる
購入者が支払った代金は、サービスが完了するまでココナラ側で管理されます。
出品者が購入者へ口座番号を知らせて直接振り込んでもらう必要はなく、購入から納品、売上の受け取りまで同じサービス内で進められます。
自分で同じ環境を作ろうとすると、決済サービスの導入や入金確認、売上管理なども必要になります。
ココナラの手数料を見るときは、単純な料率だけでなく、こうした販売まわりの仕組みを利用できる点も含めて考えるとよいでしょう。
初期費用や月額料金なしで始められる
ココナラは、通常サービスを出品する段階では初期費用も月額料金もかかりません。
実際にサービスが売れたときに手数料が差し引かれる仕組みなので、売上がない状態で固定費だけが毎月発生することはありません。
そのため、「自分のスキルがお金になるか試してみたい」という段階でも始めやすいでしょう。
ただし、売上が増えるほど支払う手数料の総額も増えていくので、販売件数が伸びてきたら価格と作業量、実際の手取りを改めて見直す必要があります。
初期費用や月額料金をかけずに出品できるので、まずはどんなサービスが出品されているかチェックしてみてください。
ココナラの手数料を考慮して手取りを確保する方法
手数料を差し引いた手取りから販売価格を決める
ココナラの販売価格は、「いくらで売りたいか」ではなく「いくら残したいか」から逆算する方法もあります。
通常サービスなら売上の78%が手取りの目安なので、必要な利益を先に決めれば、手数料を引かれたあとに想定より少なくなるのを防ぎやすくなります。
手元に3,000円残したいなら、3,000÷0.78で必要な販売価格は約3,846円です。
実際には設定可能な価格に合わせる必要がありますが、4,000円前後を候補にするなど、手取りから逆算すれば値付けの基準を作りやすくなります。
有料オプションを活用して客単価を上げる
追加の作業が発生しやすいサービスでは、すべてを基本料金に含めず有料オプションへ分ける方法があります。
納期を早める、修正回数を増やす、作業範囲を広げるといった対応をオプション化すれば、必要な購入者だけに追加料金を設定できます。
有料オプションを付けても、22%という手数料率が下がるわけではありません。
ただし、追加作業まで無料で対応する状況を避けられるため、作業量に見合った売上を確保しやすくなり、結果として1件あたりの利益を守りやすくなります。
振込手数料がかからない金額まで売上をまとめる
3,000円未満で銀行振込を申請すると160円かかりますが、3,000円以上なら振込手数料は無料です。
数百円や1,000円程度の売上が発生するたびに申請するより、残高をまとめてから振り込んだ方が余計な出費を減らせます。
ただし、振込手数料を避けることばかり考えて売上金を放置するのは避けたいところです。
売上には120日の期限があるため、残高だけでなく期限も確認しながら、自分に合ったタイミングで振込申請を行いましょう。
ココナラの手数料についてよくある質問
ココナラへの出品自体に料金はかかる?
サービスを掲載するだけで初期費用や月額料金が発生することはありません。
通常サービスでは、実際に取引が完了したときに販売総額の22%が差し引かれる仕組みなので、出品しただけで料金を請求されるわけではありません。
まだ売れるか分からないサービスでも、固定費をかけずに出品を始められます。
ただし、販売価格がそのまま利益になるわけではないので、出品前に手数料を引いた金額まで計算しておくと価格を決めやすくなります。
ココナラの手数料には消費税が含まれる?
通常サービスの販売手数料22%と、購入者側のサービス手数料5.5%は、どちらも税込の料率です。
22%とは別に消費税分をさらに上乗せして計算する必要はありません。
ビデオチャットサービスに適用される27.5%についても、同じく税込で表示されています。
サービス本体にかかる消費税とは分けて考え、手数料を計算するときは案内されている料率をそのまま使えば問題ありません。
取引がキャンセルされた場合も手数料はかかる?
正式に取引がキャンセルされた場合、購入者にはサービス代金だけでなく、購入時に支払ったサービス手数料も返金されます。
サービスを受けられなかったのに、5.5%の手数料だけが購入者の負担として残る仕組みではありません。
販売者側の手数料は、通常サービスでは取引完了時に販売総額から差し引かれます。
キャンセルに至った経緯や支払い状況によって確認事項が出る場合もあるため、実際に手続きをするときはココナラの案内も合わせて確認してください。
ココナラの手数料まとめ
通常サービスでは出品者側に22%、購入者側に5.5%の手数料があり、ビデオチャットの販売手数料は27.5%です。
電話相談だけは仕組みが異なり、設定した相談料金に応じて1分あたりの出品者報酬が決まります。
数字だけを見ると手数料の負担は大きく感じますが、初期費用や月額料金なしで出品でき、決済や売上管理の仕組みも利用できます。
出品するときは表示する販売価格だけで考えず、「手数料を引いたあとにいくら残るか」を基準にして、価格やオプション内容を組み立てていきましょう。
